英語の先生と話したことを担任に電話で相談しました。
担任の授業ではとてもうまくいっているそうでホッとしました。
彼女からも他教科の先生に働きかけてくださることになりました。ただ、こちらは教員個人の専門職意識が高く、担任がコーディネートする面が少ないようなので、大きな期待はしないようにしています。そのご厚意に感謝するのみです。
英語の先生とのやり取りは、あとで思い出せるようここでさらっと振り返っておきます。
私「今日はお時間取って頂きありがとうございます。クロマメが授業の邪魔をすることが続いているそうで残念です。具体的にどのように邪魔をするのかお聞かせいただけますか」
先生(夫のほうを向いて)「電話でお話したはずですが……」
夫も気が弱い&底抜けにいい人なので、そこで私に説明しだしてしまう始末…。(もう聞いてるって!)いや先生、私はあなたの口から直接「あなたが」問題視している内容を聞くために来たのですよ。
先生「クロマメくんはいつも授業の最初に落ち着きがなく、そのせいで女子が大騒ぎして収集がつきません」
いや、収めてください。担任の先生は収められています。(←言いませんでしたけど。)
クラスにはクロマメの反応を面白がって挑発してくる女子たちがいます。担任はそれをよく知っているので、彼女たちがやたらと騒いでクロマメのせいにしても、ことの起こりまで戻ってフェアに判断し、そうした煽るような態度を取る女子たちを指導してくださっています。おかげで担任のいる前ではそうしたことはだいぶ減ってきました。
また、クロマメの小学校には体を動かすための休み時間があります。
英語はそのあとだからか、授業が始まって落ち着くまで時間がかかるようだとのこと。
だったら……、
私「クロマメだけ5分くらい先に休憩から切り上げさせることはできないのでしょうか?」
先生「それはできません」
クロマメの学校では休み時間に教室の鍵をしめて入れないようにしてしまいます。ひとり教室に残って本を読んで過ごすなどできません。ですが、担任の先生は自分の授業の後に休み時間がある場合、クロマメだけを教室に引き止め、時間差でひとりで落ち着いて上着を着て靴を履けるようにしてくださっているのを私たちは知っています。
先生「休み時間の様子も見るとすごいですよ。あっちを駆けずり回って、こっちに飛び乗って」「きっとそうしないといられないんでしょうけど」
私たち「……」
そのための休み時間ですし、体を動かすニーズがあるのは子供として健全なことではないですか。
先生「字は汚いし、発音はちゃんとできないし」
私たち「?」
それって授業の妨害になっていますか?
確かにクロマメの字はひどいです。日本語はまずまずですが、ドイツ語の筆記体などひどくて読めない。でもドイツ語は担任の忍耐強い指導でだいぶマシになってきています。
私「夫から既にお話しているかわかりませんが、クロマメには聴覚処理の問題があります。聞こえる音のフィルタリングができずにすべての音を拾ってしまうので、発音練習の時など難しさを覚えるかもしれません」
先生「邪魔になるような音はないはずです」
彼の耳では集団で授業を受けるだけでも相当神経が疲れるはずです。
常に先生の発音に集中が求められる英語授業はものすごく消耗するでしょう。
先生「もう学童に行くのをやめたのでしたら、午後に英語の復習を一緒にしたりできるんじゃないですか?」
私たち「……」
学童をやめさせたのには深い理由がありますし、学校で学んでこられないことを家でさせるためでなどありません。それに、家庭で復習すれば授業妨害がなくなるとでもいうのですか??
先生「私のことを厳しいという親御さんがいらっしゃいますが、私は厳しいのではなく態度がぶれないだけであって云々…」
いやいや、誰もあなたが厳しいなんて思ってもいませんよ。そう思われるのが不本意なのでしょうね。なんだか気の毒です…。
「授業の邪魔をするので家庭で話してください」というメモを書いてきたのは英語の先生です。ですから子供と話しました。「授業の邪魔をしてはいけないよ」と諭してそれでおしまいのわけがないので、対策も話し合って提案しました。その提案したフィードバックのシステムにたまにしか協力してくれず、ほぼ未記入で返してくる英語の先生。クロマメが悪いフィードバックを恐れて英語の時間ばかり書いてもらうのを「忘れる」のかと思っていたところ…、
クロマメ父「スマイリーが書かれてないことが多いのですが…」
先生「授業の間でもいい時と悪い時と波があって一概につけられないんですよ。そもそもこういうシステムは短期的にしか意味がないもので、ひとつひとつの授業ごとに長期的にやっても意味がない云々」
いい時のフィードバックというのは一度でもしていただきましたでしょうか?
スマイリーには協力せず、書くとなると「授業の邪魔ばかりして困ります」と具体性に欠ける一言だけです。悪い時だけ書くのではモチベーションアップになりようがありません。スマイリーに協力するつもりながないならないで最初に言っていただきたかった。
先生「そもそも子供がやりたいからと言う通りにするのはどうかと思います。お子さんと民主的に物事を決められたいと思ってらっしゃるのかもしれませんが云々」
スマイリーは確かにクロマメの発案です。どうしたら授業を頑張れるか家庭で話し合った時に自分から言い出し、私たちもいい案だと思ったので、先生に協力のお願いの手紙を書いて始めたものです。
ですが、私たちは子供に決定権を委ねたり、何事も子供と話し合って、などとは思っていません。ただ、私たちは経験から、クロマメが外から押し付けられたことには反発しても自分が言い出したことはやることを知っています。本人に責任感を持たせるのに良いですし、負けず嫌いの彼には効果的かも知れない、モチベーションアップにもつながるだろうと思ったのです。
クロマメ父「クロマメの担任の先生は信号システムを取り入れていて、これは家庭でも試したことがあるのですが、負けず嫌いのクロマメにはかなり効果的でした」
先生「あー、私あれ好きじゃないんですよ」
私たち「……」
なんだかお話にならない感じです。