カテゴリ:ドイツのギフテッド事情( 4 )

ギフテッドの子を持つファミリーで3泊4日

このあいだの4連休にギフテッドの子を持つファミリーのための集まりがありました。

ドイツギフテッド・チャイルド協会の州支部が主催するイベントで、子供にはいろいろな遊び&学びのプログラムが提供され、その傍ら親はセミナーで学んだり情報交換したりというもの。今回うちはクロマメ父にクロマメを連れて様子を見てきてもらいましたが、参加は19組で、家族参加が多かったようです。うちの州だけのイベントですが結構な規模です。

父子ともに色々と収穫があったようです。クロマメ父は普段ギフテッドの情報収集などには消極的なのですが、意識を持ってもらういい機会になりましたし、初日の夜にクロマメが「ここだとみんな仲間はずれにしないで遊んでくれるから楽しい!」と発言したことに感動していました。親向けセミナーの「ギフテッドと思春期」はポイントがずれていて期待はずれだったそうですが、「教員の立場からみたギフテッド」のほうは教師が教員免許をとる過程でどの程度ギフテッドについて学ぶのか、それに基づいた授業での一般的な対処パターンなどが紹介されてなかなか興味深かったようです。

クロマメは意外にも算数や自然科学系のプログラムには関心を示さず、工作系の遊びに参加したり、他の子とサッカーしたり思いっきり外遊びを楽しんでいたみたい。ひとりになりたいこともあろうかと念のため持参させたタブレットも一度も開くことなく過ぎたそう(^^)。夜は遅くまでキャンプファイヤーを楽しんでバタンキュー。健全だ〜。

男性陣の不在のあいだ母娘もいろいろ満喫しました(^^)が、来年はクロマメ一家も家族で参加してみたいと思います。

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by kuromame-kun | 2018-05-31 00:21 | ドイツのギフテッド事情 | Comments(0)

ドイツのギフテッド支援

ドイツでは教育は州の管轄事項であるため、「ドイツの学校でのギフテッド支援はこうだ」と一口にいうことはできず、地域によって異なります。今の地に根づくかどうか定かでないクロマメファミリーですから、もちろん他の州の事情も知っておきたいところです。

ドイツのどの州でどのようなギフテッド支援をしているかについては、Karg-Stiftungという財団がまとめたもの(※ドイツ語のみ)がとてもわかりやすい。

幼児教育から高等教育まで(それぞれの移行期も含めて)のギフテッド支援や、教員研修や公的な支援について、州ごとに一覧表になっています。


「ギフテッド支援が州の学校法に規定されているかどうか」

「幼稚園でギフテッド支援を行っているか」

「教員研修に組み込まれているか」

「スクールカウンセラーが対応しているか」

「公的な相談機関があるか」


といった項目があってなかなか興味深いです。


うちの市についてはあまり期待できないことがだいぶわかってきました(T_T)。我が州にはギフテッド支援のモデル校認定制度のようなものがありますが、うちの市には認定校自体も少なく、重点を入れている分野もクロマメの興味とは違く、残念・・・。ギフテッドに特化した学校に入れる必要性があるのか、それ自体まだわからないですけどね。


たとえばバイエルン州にはギフテッドクラスのあるギムナジウムが8校もあるらしいし、なんとギフテッドに特化した公立のギムナジウムなんてのもある州まで!

なるほど〜。あるところには色々ありそうです。


この調査、時間のある時にじっくりみたいと思っています(^^)


一応、国としてのギフテッド支援の考え方については連邦教育研究省がまとめたパンフレットが出ています。(無料配布、こちらからダウンロード可)

120ページもあって、ひえ〜という感じですが(>_<)、ギフテッドとは…というとこから始まって、なぜ支援が必要なのか、親として何ができるのか、教師や保育者は何ができるのか、といったことが書いてあるので、下手に(ドイツ)一般に出回っているギフテッド本を読むより誤解がないかもしれません。付録ではお勧めの書籍も紹介されているので最初の1冊としてお勧めです。(って、ドイツ事情の必要な方がどれだけいらっしゃるのか・・・^^;)





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by kuromame-kun | 2017-06-14 05:27 | ドイツのギフテッド事情 | Comments(0)

ギフテッド診断、クロマメの場合

クロマメの診断のことをまだ書いていませんでした。

日本だと医療機関でギフテッドと診断がつくことはないのですよね?
クロマメはドイツの小児病院でギフテッド(ドイツ語でhochbegabt)の診断を受けました。
診断名をつけるものなのかどうかという議論もありますが、ドイツ社会で暮らす上では適切な支援を受けたり制度を利用するためにも、はっきりさせられてよかったのかなと思っています。クロマメの場合はなんらかの障害の可能性を排除する意味もありました。

小児科医に相談すると小児病院のサイコロジストを紹介されました。5歳の時です。(※ドイツ語のPsychologeの適当な訳語がわからないためここではサイコロジストとします。)
予約が取れるまで数ヶ月かかり、検査を受けた頃には6歳になっていました。(あれからもう2年が経とうとしている・・・)

検査にあたって事前に十数ページに渡るアンケートを提出させられました。なぜクロマメを診せたいのか、どの点が気がかりなのか、診断に何を期待しているのか、妊娠や出産の状況から、赤ちゃんから幼稚園までのクロマメの心身の発育全般について、社会行動面、家庭環境、父母それぞれの育児スタイル。幼稚園からの報告書も必要でした。

ようやくアポが取れたと思ったら検査は5日間に分けて行われるということで(!)幼稚園を休ませる必要がありました。(検査自体は1〜2時間だったと思いますが。)初回は親子揃っての問診で、色々な確認を取られました。その後の3回はクロマメのみの検査に当てられ、最後のアポで検査結果を伝えられました。

使用されたIQテストはWPPSI-III(ウェクスラー幼児用=ウィプシの第3版)で、結果は処理速度以外の部分がはるかに平均を上回っていました。処理速度も平均は軽く超えていますが、他とのギャップが大きいのも目立ちました。

IQテスト以外にも投影法などの心理テストも行われ、クロマメの感情・社会性面での不安感も浮き彫りとなりました。テストの間とても意欲的に取り組んでいたかと思うと、ただの会話では急に指しゃぶりしたり、サイコロジストの先生(女医さん)に過度なスキンシップを求める(^^;)などの退行を示したりと、相反する様子だったそう。クロマメは自分の知性とソーシャルスキルのギャップを認識していて、それがひとと接する時の不安や緊張につながり、適切な反応や行動ができない。サイコロジストはこうした構図を描いていました。

結論としてはアスペルガ―症候群やADHDの可能性は否定され、ギフテッドと診断されたわけですが・・・。

なんだかどこまで書いていいのかわからなくなってきたので、今回はこの辺にしておきます(^^)。



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by kuromame-kun | 2017-04-14 06:30 | ドイツのギフテッド事情 | Comments(7)

「喜び」か「負担」か

日々色んなクロマメネタがありすぎて、頭の整理も、更新も追いつきません(^^ゞ


ドイツにはギフテッド関連の情報はあふれていて、逆に取捨選択が難しい。

ひとつ面白いなと思ったのは、logios.deというギフテッドについての情報サイトにあった、子供がギフテッドであることを喜びとして受け止めている親と、負担に感じている親の対比。



子供がギフテッドであることを喜びとして受け止めている親は、


「子供が物事に対してとてもオープンでうれしい。」

「子供がこんなにたくさんのことをわかっていて誇りに思う。」

「子供がとても繊細で感じやすいことを喜ばしく思う。」

「子供が自分の感じていることを言葉で明確に表現できることに目を瞠る。」

「子供がとてもクリエイティブで空想力に満ちていることに感動している。」

「子供が優秀な頭脳の持ち主でよかったと思う。」

「子供のゴーイングマイウェイなところを楽しんでいる。」

「子供が幼いうちから人生について考えをめぐらせることに感心してしまう。」



子供がギフテッドであることを負担に感じている親がよく漏らすのは、


「わたし、もういっぱいいっぱい。」

「自分のことを考える時間が1秒たりともないのよ。」

「子供に対して公正に振る舞うことができません。」

「どのようにうちの子をサポートしていいのやらわかりません。」

「助けようとしてもうちの子に拒絶されてしまって。」

「うちの子はなんでもかんでも自分で決めたがるので頭にきます。」

「うちの子は頑固でどうしていいのかわかりません。」

「幼稚園で問題ばかりで、どうしたらいいのやら。」

「うちの子はこんなに賢いのにどうして学校の成績がふるわないのか理解不能。」

「うちの子は同年代の子と遊ばないので心配。」

「うちの子は自分にちっとも満足していないみたい。」

「うちの子はひきこもってばかりなんですが、一体どうしたら?」


http://www.logios.de/eltern/probleme-hoch-ueberdurchschnittlich-begabter-kinder-intelligenztestより、クロマメ母のざざっと訳。)


あやや。クロマメかあさん、完全に後者です。

いかんいかん。



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by kuromame-kun | 2017-03-29 04:50 | ドイツのギフテッド事情 | Comments(2)

ドイツで暮らすクロマメくん一家の日々のあれこれ。


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